話を聞いてもらえても、投資信託の仕組みや魅力をうまく伝えられない…。
投資信託の説明は、身近なものに例えたり図に描いたりすると、伝わりやすいです。
お客様がイメージがつかめると「あなたの話をもっと聞いてみたい」という気持ちになってくれます。
チラシやパンフレットに書いてある説明をそのまま読み上げても、お客様の耳には届きません。
この記事では、投資信託のロールプレイング大会で優勝経験のある筆者が、投資信託のわかりやすい説明の仕方とセールストーク例を紹介します。
説明の仕方は一度覚えてしまえば簡単ですので、ぜひ活用してしてください。
投資信託の説明をする前の声かけのコツが知りたいあなたは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
目次
投資信託の説明の仕方は簡単!具体的に話すのがコツ
投資信託の説明の仕方は、イメージがわきやすいように具体的に話すのがポイントです。
パンフレットやチラシに載っている説明は正しい言葉で説明されています。
しかし、初めて説明を聞くお客様にとっては、理解しづらいものです。
簡単な言葉に置き換えたり、具体例を挙げたりしましょう。
投資信託の説明でよくある失敗
よくある失敗は、パンフレットに載っている投資信託の説明を丸暗記して、機械的に説明することです。
投資信託とは、多数の投資家から集めた資金を、資産運用の専門家が、株式や債券や不動産などに投資するよう運用を指図するものです。そこから出た成果を投資家に還元してくれます。
すらすらとこのように説明をされても、お客様はイメージできません。
金融機関で働くあなたにとっては当たり前の言葉も、お客様にとっては聞きなれない言葉なのです。
うなづきながら笑顔で話を聞いてくれていても、内心は「やっぱりよくわからないから、断ろう。」と思われてしまいます。
大切な友達や家族に投資信託を説明するつもりで、かみくだいて説明しましょう。
図に描きながら説明するのもおすすめ
投資信託のリスクや積立投信の説明をする際には、折れ線グラフなどを図に描きながら説明するとイメージがわきやすくなります。
フリーハンドの適当な図で構いません。
上がっているときと下がっているときの動きが目に見えると、言葉だけで説明されるよりも理解しやすいのです。
すでにできあがっている図を見せながら説明しても大丈夫です。
ただし手書きの説明は、自分のためだけに説明してくれているという感覚が生まれやすく、あなたへの好印象につながります。
「家でも説明を思い出せるように、もらってもいいですか。」と私のつたない図を持って帰ってくださるお客様もいました。
投資信託の説明の仕方とセールストーク例
次に、投資信託の具体的な説明の仕方と、私が実際に使っていたセールストーク例を紹介します。
お客様の反応を確かめながら、しっかり伝わっていると感じるまで説明しましょう。
セールストーク例【投資信託の仕組み】
投資信託では、〇〇様や他のお客様から集めたお金をまとめ、大きな金額にします。
1万円の人もいれば、1000万円の人もいるので、集めると何億円という金額になるんです。
その集めたお金を、資産運用のプロに託します。
信用金庫や銀行は、プロとお客様をつなぐ、窓口です。
自分で株を買うとなると、難しいイメージがありませんか。
でもプロが代わりに運用してくれるなら、安心ですよね。
そこで出た利益を、〇〇様に還元するのが、投資信託です。
〇〇様、ここまででご質問はございますか。イメージは伝わったでしょうか。
具体例【その1】
プロはお客様から集めたお金を使って、何百万円もするような株も、セットで買ってくれるんですよ。
「どの会社の株がほしい」と選ぶことはできませんが「AIに関わる会社がいい」など、〇〇様の希望に応じて、セットの種類を選べます。
あまり値動きが激しくないものも選べるので、安心してくださいね。
アメリカの株を買う投資信託もあるんですよ。
たとえ1万円でも、アップルやアルファベットなどの株をセットで持てるなんて、夢がありますよね。
具体例【その2】
投資信託は色々なものが、セットになっています。
イメージとしては、少しずつ色々なものが楽しめる幕の内弁当でしょうか。
幕の内弁当といっても、ヘルシーなものがあれば、がっつりしたものもありますよね。
投資信託も、〇〇様の好みで選べるんですよ。
色々なものを組み合わせることでリスクも分散しているので、初めてでも安心です。
セールストーク例【値動きとリスク】
投資信託は預金とは違って、値動きがあります。
つまり、100万円預けてもマイナスになることがあるんです。
それだけ聞くと、不安に感じますよね。
でも、マイナスが確定するのは、マイナスのときに解約した場合なんです。
投資信託は波のように値動きがあるので、解約するのはプラスになっているときにしましょう。
100万円が110万円になっているときに解約すれば、預金よりも大きく増やせますよね。
〇〇様はこのご資金にお使い道がないとおっしゃっていたので、プラスになるのをしっかり待てるんです。
もしも使い道のあるお金だと、マイナスになっていても解約する必要があるので、おすすめしません。
せっかくなら、投資信託にして上がるのを待ってみませんか。
急激に上がったり下がったりした場合は、私がすぐにご連絡してアフターフォローいたしますので、安心してくださいね。
セールストーク例【積立投信の仕組み】
積立投信は、例えば毎月1万円ずつ投資信託を積立していく買い方です。
申し込んでしまえば、〇〇様の普通預金から自動で引き落とししてくれます。
積立投信の最大のメリットは、買う時期を分けることで、リスクを減らせることです。
具体例【その1】
例えば、同じスーパーのにんじんでも、100円で2本買える日と、3本買える日がありますよね。
投資信託も同じです。高くなっているときは少ししか買えませんが、安くなっているときはたくさん買えるんです。
積立投信は毎月自動的に1万円ずつ買ってくれるので、安い時もしっかり買えます。
投資信託が下がっているときは「今月は積立投信でたくさん買える!」と考えられるので、下がっても嬉しいんです。
もちろん、上がっているときは「今持っているものが上がってるから、いつでも解約できる。」と考えられるので、楽しく続けられますよ。
具体例【その2】
定期積金と仕組みは似ていますが、積立投信には値動きがあります。
定期積金は、税金の支払いなどの使う目的と時期が決まっているお金を貯めます。
積立投信は、お金を増やすためのものです。
実は、積立投信には定期積金にはないメリットもあるんですよ。
積立投信は、もしも残高が無かったら、買わないんです。
もちろん、増やすためには長く買い続けるのがおすすめですが、厳しい時に無理をしなくて済むのは嬉しいですよね。
満期もないので、好きな時に初めて、好きな時に終われます。
積立するのはストップしたいけれど解約はしないということもできますし、一部だけ解約することもできるんですよ。
自由なので、楽しみながら続けやすいんです。
まとめ
- 投資信託の説明の仕方は、一度覚えてしまえば簡単
- お客様がイメージしやすいように具体的に話すのがコツ
- 投資信託の説明は図を書きながら行うと伝わりやすい
- 説明の仕方はパンフレット通りでは伝わらない
- 身近なものに例えて、説明すること
投資信託の説明が終わったら、営業の仕上げ「クロージング」です。
次のアポイントにつながるクロージングのコツは、こちらの記事をご覧ください。