住宅ローンの金利が低いうちに、借り換えしようかしら。
借り換えを考えているなら、複数の金融機関で借り換えのシミュレーションをしましょう。
さらに、現在住宅ローンを利用している金融機関にシミュレーション結果を見せて交渉すれば、金利を引き下げてくれることも。
言われるがままでは、損をしてしまいますよ。
この記事では信用金庫の元職員が、金融機関としてはできれば秘密にしたい、住宅ローンの金利を引き下げる裏技を紹介します。
メリットが出やすいタイミングもお伝えするので、あなたにとって一番お得な条件を選んでくださいね。
住宅ローンの借り換えで金利を下げる裏技
住宅ローンの借り換えでどのくらいメリットが出るのかを、複数の金融機関で聞きましょう。
電化製品を買い替える時も、複数の店を比較しますよね。
返済予定表と年収のわかる書類を持って行くと、シミュレーションしてくれます。
ローンの相談は予約制の金融機関もあるので、電話してから来店すると安心です。
複数の金融機関で借り換えシミュレーションをする
住宅ローンの借り換えを考えており、複数の金融機関を比較しています。
上記のようにはっきり告げると、交渉しやすくなります。
すでにシミュレーション結果が出ているときは、交渉のカードとして使います。
メリット
- 他の金融機関のシミュレーションを見せることで、金利を下げてくれる
- 一番条件の良い金融機関を探せる
- 団体信用生命保険を手厚いものへ変更することも可能
- 特典をつけてくれることも
デメリット
- 複数の金融機関を回る手間がかかる
- 団体信用生命保険に入れるかは健康状態による
- あくまでシミュレーションであり、必ず審査が通るわけではない
- シミュレーションは無料だが、借り換えには諸費用がかかる
できるだけ金利を下げるために、本命の金融機関は一番最後にシミュレーションしましょう。
現在の金融機関で金利の引き下げ交渉をする
他の金融機関のシミュレーション結果が出たら、現在の金融機関で交渉します。
他のほうが低金利なので、借り換えを考えています。金利を引き下げてもらえたら嬉しいです。
上記のように、希望をはっきり伝えましょう。
高圧的な態度はとらずに、相談やお願い事として伝えるのがおすすめです。
メリット
- 借り換えにかかる諸費用と手間を圧倒的に抑えられる
デメリット
- 必ず金利を引き下げてくれるわけではない
- 給与受け取りや公共料金引き落とし口座の設定など、条件をつけられることも
借り始めたときよりも年収が上がっていると有利に働くので、アピールしましょう。
金融機関に対して失礼なのでは?
住宅ローンは商品なので、比較されるのは当然です。
シミュレーションしたものの他の金融機関を選んだり、金利の引き下げ交渉をしたりしても、お客様に不利益は生じません。
もちろん頑張ってセールスした分、多少ショックです。しかし、プロなので引きずりませんよ。
ただし、事業性の融資を組んでいる場合、個人での住宅ローンの借り入れがあることで有利に働いていることがあります。
個人事業主や企業の代表者の住宅ローンの借り換えは、まず営業担当者に相談しましょう。
借り換えでメリットが出やすい4つのタイミング
住宅ローンの借り換えは利息の負担が大きいほど、メリットが出やすくなります。
金利が下がることで、金利を含めた住宅ローンの総額が減るのです。
メリットは2つあり、どちらかを選びます。
メリットが出やすいタイミングは、4つあります。
1.金利の差が1%以上あるとき
金利が高いほど利息の負担は大きいので、借り換えによるメリットも大きいのです。
残高や残り年数によっては、0.3%差や0.5%差でもメリットが出ることがあります。
2.住宅ローンの残高が1,000万円以上あるとき
利息は住宅ローンの残高に対して計算されます。
そのため、残高が多いほど利息の負担が大きく、借り換えによるメリットも大きくなるのです。
3.残りの年数が10年以上あるとき
借入期間が長いほど、利息を払う期間も長くなるため、借り換えによるメリットも大きくなります。
4.固定期間が終わるとき
5年固定や10年固定などの、固定金利期間選択型の住宅ローンを利用している場合、固定期間が終わると急激に金利が上がります。
固定期間が終わる前のタイミングで、借り換えや金利引き下げの交渉を行うのがおすすめです。
1~3のタイミングが重なると、メリットは諸費用よりも大きくなります。
全てのタイミングが重なっていなくても、まずはシミュレーションで確認するのがおすすめです。
諸費用や手間を超えるほどのメリットがある場合のみ、借り換えしましょう。
メリットが少ない場合は、現在の住宅ローンをお得な条件で組めている証拠ですよ。
まとめ
- 住宅ローンの借り換えで金利を下げるために、比較と交渉を行う
- 複数の金融機関で借り換えシミュレーションをする
- 現在の金融機関で金利の引き下げ交渉をする
- 金利の差が1%以上あるときはメリットが出やすい
- 住宅ローンの残高が1,000万円以上あるときはメリットが出やすい
- 残りの年数が10年以上あるときはメリットが出やすい
- 固定期間が終わるときはメリットが出やすい
- 借り換えは諸費用や手間を超えるほどのメリットがある場合のみ
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